Apr 7, 2010

memories of 知床 (2/3)



翌、3月4日。

海へ。

海へ!?


そう、カヤックを漕ぎました。
ユースホステルのツアーに参加。

通常、海の荒れる冬季で海に出れること貴重な機会とのこと。
でもこの日は好天に加え、海も穏やかな好コンディション。
なら参加するしかないでしょ!


滝!


ドライスーツで完全防備しているとはいいつつも、転覆したら極寒の海、と思うと少し緊張。
でも漕ぎ始めたら、暖かい日差しの中、すぐに体も温まり緊張もほぐれてきた。

話には聞いていたけど、滝という滝が凍った光景は圧巻だ。
ほんの少し冬の知床の厳しさを感じられた。

嬉しかったのは、天気もよく知床岬の先端まで見通せたこと!(写真1)
綺麗な海に綺麗な山並み。最高。


フレペの滝。


ツアーは午前中のみ。
明日は天気が崩れるとの予報。

ならば、と急いで山に向かい、スキーに履き替える。


スキーにシールを貼り付け、ひたすら前へ、前へ。
目的地は知床横断道路を登った先の、知床峠。
羅臼岳を近くで見ることが出来たらいいなって。
遅い出発だったので、昼抜きで先を急ぐ。


少し視界が開けてきて羅臼岳が見渡せる様になってきた。昼抜きだったのは、時間が無いせいもあったけど、実は熊が怖かった・・・。この日はとても暖かく、例年3月中に冬眠から目を覚ますと言われているヒグマがこの日に目を覚ますんではないかと、気が気でなかった。怖くて、森に入ってからの最初の1時間は、森の空気に自分の体がまったくなじまなかったのを覚えている。
本当なら、しばらく登ったところで昼食を食べようと用意していたのだけど、そんなの無理!ウィダーinをゴクっと飲んでお終い。ちなみに熊鈴も買ってたり。


途中、道路から離れ、ショートカット。
なんかの小動物の足跡が道案内をしてくれた。


ちょっとした斜面にさしかかった。ここは楽しく滑れそうだ。
既にだいぶ傾いた太陽がとても綺麗。
実際はもっともっと綺麗だったのに、なかなか写真じゃ伝わらない。


午後3時。
知床峠まではもう少しだったけど、斜面を登り終えて、羅臼岳もだいぶ近くに見えたことだし、ここで引き返すこととする。


帰りは、のんびりと。
斜度もないからまっすぐ滑るのみだけど、
自分の登ってきたトレースを眺めながら。
登り2時間半の下り30分。
熊に食われなかったことがこの日の成果。

だいぶ天気も悪くなってきて、夕陽は見れず。

つづく。


 

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